2025年
11月15日~
11月21日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ムガリッツ
©2024 TELEFONICA AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U.
※一週間限定上映
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
※ご来館の際はこちらをご一読ください
「ご来館時のお願い」
毎年11月から4月の半年間をメニュー開発に充てるため休業する、スペインの有名レストラン「ムガリッツ」の革新的な料理が生み出される過程を追ったドキュメンタリー。
ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され2つ星を獲得した、スペイン・バスク地方の名店「ムガリッツ」。アーティスティックなオブジェだけを乗せたテーブル、カトラリーを使用せず手や舌を直接使って味わう料理など、従来のレストランコードを崩した独自の世界観で、これまでにない食空間を生み出してきた。毎年11月から4月の6カ月間は休業し、スタッフ総出でメニュー開発に専念する。その年に誕生した料理が翌年以降に提供されることはなく、革新的なメニューはつねに更新され続ける。
「REC
レック」シリーズをはじめとするホラー作品で知られ、自身もムガリッツの熱心なファンであるパコ・プラサ監督が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入し、研究開発チームやシェフたちによるメニュー開発の舞台裏を映し出す。
(上映時間:96分)
2025年
11月22日~
11月28日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
PERFECT BLUE
特別料金:一律1,600円
※各種割引、サービスデー料金適用なし
※一週間限定上映
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
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「ご来館時のお願い」
人気絶頂のアイドルグループを突如脱退し女優への転身をはかった霧越未麻。ところが、彼女の思惑とは裏腹に過激なグラビアやTVドラマへの仕事が舞い込んでくる。周囲の急激な変化に困惑する未麻。そんな折り、彼女の仕事の関係者が犠牲者となった殺人事件が多発する。そして、ファンからは「裏切り者」のメッセージが…。追い詰められた彼女の前に今度は“もうひとりの未麻”が現れる。自分は狂ってしまったのか?これは夢なのだろうか?連続殺人犯は自分なのか?次第に現実と虚構の区別がつかなくなっていく未麻。果たして彼女の見た“もう一人の自分”の正体とは一体…。
(上映時間:81分)
2025年
11月22日~
12月5日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
女性の休日
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
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「ご来館時のお願い」
コラボ&割引
スペシャルコラボ
- 川越スカラ座の『女性の休日』半券をメッツァビレッジインフォーメーションご提示で「メッツァビレッジ
クーポンブック」プレゼント
-
メッツァビレッジ内各店舗のレシートを川越スカラ座でご提示で『女性の休日』一般料金(1,700円)から200円引き
レッドストッキング割
-
赤いストッキング(タイツ可)またはソックスを履いて『女性の休日』ご鑑賞の方は一般料金(1,700円)から200円引き
1975年10月24日、アイスランド全女性の90%が仕事や家事を一斉に休んだ、前代未聞のムーブメント「女性の休日」。国は機能不全となり、女性がいないと社会がまわらないことを証明した。その後、アイスランドは最もジェンダー平等が進んだ国(2025年世界経済フォーラム発表・ジェンダーギャップ指数16年連続1位。日本は118位)となり、女性大統領と女性首相が国を治めている(2025年現在)。世界に衝撃を与えた、運命の1日を振り返るドキュメンタリーが、50周年を記念して公開となる。
誰にも確信がなかった「女性の休日」は、どうやって成し遂げられたのか。何が女性たちを突き動かしていったのか。運命の1日に向けてのストーリーが、当事者たちによる愉しげな証言と貴重なアーカイブ映像、絶妙に差し込まれるカラフルなアニメーションで、ポップに、エモーショナルに語られる。本作を手掛けたのは、エミー賞受賞歴のあるアメリカ人監督パメラ・ホーガン。アイスランド旅行中に偶然知った「女性の休日」に興味を持ち、映画化を熱望。アウトサイダーの視点でアイスランド制作チームとコラボし、この知られざるムーブメントを、あれから50年という最高のタイミングで見事に映し出した。
「女性の休日」は、男女平等の実現という明確な目標のもと、みんなで「休む」ことで女性の存在意義を可視化し、ユーモアと柔らかさで参加しやすくした持続的社会運動モデル。アクティビストだけでなく、普通の女性たちも連帯して踏み出した一歩は、誰もが生きやすい社会のために「いまを変えたい」人たちに、勇気とインスピレーションを与える。アイスランドの歌姫ビョークも「Incredible(素晴らしい)!」と称え、エンドロールに曲を提供した。
(上映時間:71分)
2025年
11月22日~
12月5日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
見はらし世代
©2025 シグロ / レプロエンタテインメント
※上映開始時間30分以降のご入場はできません
※予約不可、当日券のみ(イベント時は予約を受け付ける場合あり)
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「ご来館時のお願い」
今年5月、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少、26歳の監督作品が選出された。オリジナル脚本・初長編作品でその快挙を成し遂げたのは、短編『遠くへいきたいわ』(ndjc2021)で注目を集めた団塚唯我監督。主人公の青年・蓮と、結婚を控え将来について悩む姉。そして母の喪失をきっかけに姉弟と疎遠になった、ランドスケープデザイナーの父。渋谷の街を舞台に、関係をふたたび見つめ直そうとする彼らを描く本作は、普遍的な家族の風景から、都市の再開発がもたらす影響までを繊細に描き出す。きわめて軽やかに、ただ、決して切実さは失わずに。観客に開かれた、新人監督の瑞々しい感性による新しいスタイルの日本映画が誕生した。
再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。ある日、蓮は配達中に父と数年ぶりに再会する。姉・恵美にそのことを話すが、恵美は一見すると我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。母を失って以来、姉弟と父は疎遠になっていたのだ。悶々と日々を過ごしていた蓮だったが、彼はもう一度家族の距離を測り直そうとする。変わりゆく街並みを見つめながら、家族にとって、最後の一夜が始まる———
(上映時間:115分)
2025年
11月29日~
12月5日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
壁の外側と内側
パレスチナ・イスラエル取材記
©Kawakami Yasunori
上映時間未定
初日舞台挨拶
11月29日
ゲスト:川上泰徳
監督
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
2023年10月7日、イスラエルに「壁(分離壁)」で封鎖されたガザ地区からイスラム組織・ハマスが越境攻撃を行い、それに対してイスラエル軍による「壁の向こう」へのすさまじい報復攻撃。死者は5万人を超え、そのうち1万8千人以上が子どもという惨状で、停戦が見えない中、その数はいまも増え続けている。
外国人ジャーナリストがガザに入ることが困難な中、2024年7月、同じく「壁」で分離されたパレスチナ・ヨルダン川西岸地区に、ボーン・上田記念国際記者賞の受賞経験もある中東ジャーナリスト・川上泰徳が取材に入った。今年3月に米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ノー・アザー・ランド
故郷は他にない』でも舞台となったマサーフェル・ヤッタにも入り、イスラエル軍による攻撃・破壊やユダヤ人入植者の暴力の激化を目の当たりにする。一方、イスラエル側では国民の多くが「壁」の外側の惨状に目を向けない中、兵役を拒否する三人の若者がいた。
中東を見つめつづけたジャーナリストがいま伝えたい、パレスチナとイスラエルの”現在”とは――。
(上映時間:104分)
2025年
12月6日~
12月12日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
アジアのユニークな国
『友だちのパパが好き』『夜明けの夫婦』の山内ケンジ監督が送る。夫が仕事に出ている平日の昼下がり。ひとつ屋根の下では、妻は1階では介護を、2階では違法風俗を行なっている。そんなとある一家を覗いてみると見えてくる、とある国の姿とは。
ただ、わくわくする77分間。純粋社会派深刻喜劇の新作です。
都内に夫と暮らし義理父の介護をしている曜子は、ある政治家が嫌い。あることがきっかけで最近自宅でよくないことを始めている。夫は気がついていない。
しかし、隣家の主婦が気がついているようだ。
(上映時間:77分)
2025年
12月6日~
12月19日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
富士山と、コーヒーと、
しあわせの数式
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」
上映時間未定
コーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい孫・拓磨役に、映画主演は2作目となる、グローバルボーイズグループJO1の豆原一成。夢を叶えるアクティブな祖母をチャーミングに体現するのはW主演の市毛良枝。亡き後もその思いが二人を支える祖父役を『敵』の長塚京三、ほか酒井美紀、八木莉可子らが物語を彩る。監督は『大河への道』の中西健二。脚本は『サイレントラブ』のまなべゆきこ。人生は意外と楽しくていとおしい。
夢を見つけた祖母と夢に迷う孫。ふたりを支えるのは、亡き偉志の思い。やがてそれは、互いを、そして家族を、新たな景色へと導いていく。
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・・。
(上映時間:100分)
2025年
12月6日~
12月19日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
Dr.カキゾエ歩く処方箋
〜みちのく潮風トレイルを往く~
© 2024 Dr.カキゾエ歩く処方箋映画製作委員会
上映時間未定
舞台挨拶
12月7日 12:35の回上映後
ゲスト:
垣添忠生
医師、
野澤和之
監督
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
がんの専門家である垣添忠生医師が、青森県八戸市から福島県相馬市までのみちのく潮風トレイル1025キロを歩くロードムービー。
がんサバイバーの支援と東日本大震災の被災者の心の傷に少しでも寄り添いたいという思いから、82歳になるドクターカキゾエは、歩く決意をした。
雨が降っても風が吹き荒れてもひたすら歩き続けるドクターカキゾエ。
移り変わる美しい自然の風景の中を歩くと、様々な人々との出会いが生まれる。
がんと共に生きる女性、震災の悲しみをそれぞれのやり方で乗り越えようとしている人々。
ドクターカキゾエは、歩きながら思索を重ね、一つの確信にいたる。
「がんでも震災でも人は、逆境にたたされても必ず復活する力を持っている。」
復活する人の強さとは何か?映画は、静かにその答えを示唆してくれる。
(上映時間:120分)
2026年
2月7日~
2月20日
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版
©TBS
上映時間未定
令和の日本とは思えないほど厳しく、不便な生活。
時に死にでくわす生活。だからこそ自由なのだ。
「自分にとって最後の逃げ場が山しかないなと思って…」ある小屋番の言葉だ。都会に疲れて山の仕事を選んだ。山小屋を営むもの、小屋番。このドキュメンタリーでは、「コヤガタケ」と呼ばれるほどに山小屋が多い八ヶ岳を、山岳写真家菊池哲男と巡る。コンビニもない、車もない、自然と向きあう小屋番の日常は「過酷」だ。それでもその「過酷」を選ぶ理由が山にあるという。丁寧に紡がれた美しい自然と人の姿と彼らの言葉は、忙しい現代社会に生きる私たちに優しく響く。
(上映時間:85分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ヤンヤン 夏の想い出
上映時間未定
エドワード・ヤン監督の集大成にして遺作、第53回カンヌ映画祭監督賞受賞作品が四半世紀の時を経て、2025年 第78回カンヌ映画祭にて、4Kレストア版で甦る。
小学生のヤンヤンは、コンピュータ会社を経営する父NJ、そして母、姉、祖母と共に台北の高級マンションで幸せを絵に描いたような暮らしをしていた。だが母の弟の結婚式を境に、一家の歯車は狂いはじめる。祖母は脳卒中で入院。NJは初恋の人にバッタリ再会して心揺らぎ、母は新興宗教に走る……。そしてNJは、行き詰まった会社の経営を立て直すべく、天才的ゲーム・デザイナー太田と契約するため日本へと旅立つのだが…。
(上映時間:173分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
キス・ザ・フューチャー
© 2023 FIFTH SEASON, LLC. ALL RIGHTS RESERVED © 2023 FIFTH SEASON, LLC.
ALL RIGHTS RESERVED ©Bill Carter © 2023 FIFTH SEASON, LLC. ALL RIGHTS RESERVED ©Vesna Andree
Zaimovic © 2023 FIFTH SEASON, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
上映時間未定
「過去を忘れて、未来にキスを、サラエボ万歳!」。U2が1997年9月23日、4万5千人を前にサラエボで行ったライブは、今も語り継がれている。かつてサラエボの人々は民族・宗教に関係なく共存していたが、紛争は人々を引き裂いていた。このライブは、そんな人々を音楽の力で再び一つにするものだった。本作は、U2がボスニア紛争終結後にサラエボでライブをする約束を果たすまでを追ったベン・アフレックとマット・デイモンがプロデュースしたドキュメンタリーだ。
銃弾が飛び交う危険なボスニア紛争中、若者たちは解放を求め夜な夜な地下で行われていたパンクロックライブに熱狂していた。そんな彼らにとって世界的アーティストで戦争や人権など社会的なメッセージを発信していたU2は憧れの存在だった。ある日、アメリカの援助活動家のビル・カーターはU2をサラエボに招くことを思いつく。U2はサラエボ行きを決意するが、安全面の観点から断念。であればと、ビルは衛星中継で戦火のサラエボからの様子をU2のZOO
TVツアーに届けることに成功する。そして約束通り、戦後しばらくしてU2がボスニアで行った平和と民族の融和のためのライブは、人々に強烈な印象を残すことになる。世界各地で戦争が絶えない今、U2のメッセージは時代を超えて私たちの心を震わせる。
(上映時間:103分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
消滅世界
上映時間未定
第46回群像新人文学賞小説部門優秀作を受賞した『授乳』を皮切りに、『ギンイロノウタ』(第31回野間文芸新人賞)、『しろいろの街の、その骨の体温の』(第26回三島由紀夫賞)、そして『コンビニ人間』で第155回芥川龍之介賞など、数々の文学賞を受賞。今、最も読むべき日本人作家のひとりである村田沙耶香が、2015年に上梓した長編小説『消滅世界』。結婚生活に性愛が入ることを禁じられた世界で、愛し合った夫婦から生まれた少女が、自分の周りにある“普通”と自分から湧き出る欲情に向き合っていく物語だ。SFの空気を纏い、“普通”や“正しさ”という問題に独自の視点で切り込んでいく村田沙耶香ならではの表現が成された小説が、長編映画という新たな形で表現されることに。本作は、村田作品初のメディア化となる。
人工授精での妊娠・出産が常識となった時代に、愛し合った両親から生まれた雨音は異質な存在だった。アニメのキャラクターと恋愛をし、夫の朔とは性愛を持ちこまない穏やかな結婚生活を楽しむ毎日。その頃、住民全体で計画的に人工授精、出産、管理を行い、住民みんなで子育てをする実験都市が千葉に生まれていた。家の外にいる恋人との恋愛がうまくいかず、“エデン”と呼ばれるその地に移住することにした雨音と朔だったが───
(上映時間:115分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
大地に詩を書くように
©2024 GIRAFFE PICTURES
上映時間未定
都心の中のオアシス「仙遊島公園」
韓国初の生態系公園「汝矣島セッカン生態系公園」
過去と現在をつなぐ「京春線線路跡の林道」
そして、ソウルにある「峨山病院」
これら韓国を代表する素晴らしき景観は全て一人の女性の"作品"だった。
韓国人として初めて造景界の最高栄誉賞と呼ばれる国際造園家連盟(IFLA)「ジェフリー・ジェリコ賞」を受賞した韓国的な景観の未来を描き続ける造景家チョン・ヨンソン。
彼女の仕事は、単なる緑化にとどまらず、その土地の歴史、記憶、そして生態系と丁寧に向き合いながら、未来へと繋ぐ場をつくる作業である。韓国初の造景家として、1970年代から現在に至るまで韓国各地の空間に"韓国的な美"を息づかせてきた彼女と四季を共に過ごしながら、彼女がどのように
<人間><空間><自然>の関係を見つめているのか、チョン・ヨンソンの哲学に迫り、これからも人類が深く考え続けるべき「自然と人間の調和」について紐解いていく。
(上映時間:113分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
はだしのゲンはまだ怒っている
©BS12 トゥエルビ
上映時間未定
アメリカが広島に落とした原子爆弾で被爆し、家族を失った少年ゲンが、貧困や偏見に苦しみながらも力強く生き抜く姿を描いた漫画「はだしのゲン」。主人公のモデルは6歳で原爆を体験した作者の中沢啓治さん自身です。「週刊少年ジャンプ」での連載が始まった1973年から半世紀、25ヶ国で翻訳出版され、2024年には漫画のアカデミー賞とも呼ばれるアメリカの「アイズナー賞」を受賞。手塚治虫さんや宮崎駿さんらに続き、殿堂入りを果たしました。しかしいっぽうで近年は、「描写が過激」「間違った歴史認識を植え付ける」などと、学校図書館での閲覧制限を求める声が上がったり、広島市の平和教材から消えるなどして、大きな議論を呼びました。なぜ、いまなお一作の漫画がこれほどまでに私たちを熱くするのでしょう?
本作は、メディア・アンビシャス映像部門大賞、第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード番組部門〈ドキュメンタリー〉最優秀賞などを受賞したBS12スペシャル「『はだしのゲン』の熱伝導 ~原爆漫画を伝える人々~」の映画化です。監督は「春想い
〜初めての出稼ぎ〜」「われら百姓家族」など数々の傑作ドキュメンタリー番組を手がけてきた込山正徳。映画化に際して、込山監督を敬愛してやまない大島新(『香川1区』『国葬の日』)と前田亜紀(『NO選挙,NO
LIFE』)が共同プロデューサーとして参加しました。
“戦後80年”を迎えたいまもウクライナや中東では戦火が続き、核の脅威は決して過去のものではありません。映画は不朽の反戦漫画の誕生から現在を見つめ、私たちが生きているこの世界に溢れる、怒りや悲しみ、そして優しさを映し出していきます。
(上映時間:90分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
モンテ・クリスト伯
上映時間未定
文豪アレクサンドル・デュマが執筆した「巌窟王」の名でもしられる傑作小説が、新たに映画化。
“復讐劇の金字塔”とも称されるドラマチックな展開は、ロマンス、サスペンス、アクションの枠を超え、激しい情念が渦巻く“究極の人間ドラマ”として、現代の私たちの心をも揺さぶる。
実力派スターのピエール・ニネ(『イヴ・サンローラン』)が、驚きの変装術や冷酷な計画を駆使する数奇な運命を背負った男を、優雅かつ繊細に演じきった。セザール賞を受賞した美術と衣装が織りなす映像美は、スクリーンを煌びやかに彩る。
第77回カンヌ国際映画祭では11分間のスタンディングオベーションを獲得し、フランス国内で940万人を動員した話題作が、ついに日本公開!
将来を約束された若き航海士ダンテスは、ある策略によって、無実の罪で投獄され、次第に生きる気力を失っていく。絶望の中、脱獄を企てる老司祭との出会いにより、やがて希望を取り戻していった。司祭から学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明けられる。囚われの身となって14年後・・・奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは、莫大な財宝を手に入れ、謎に包まれた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現す。そして、自らの人生を奪った三人の男たちに巧妙に近づいていく──。
(上映時間:178分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
代々木ジョニーの憂鬱な放課後
©2025「代々⽊ジョニーの憂鬱な放課後」製作委員会
上映時間未定
『違う惑星の変な恋人』が東京国際映画祭・アジアの未来部門に選出&高崎映画祭で最優秀新進俳優賞(莉子)を受賞した木村聡志監督が、10代のフレッシュなキャスト陣を迎えて作り上げた、兎にも角にも一筋縄ではいかない厄介系青春群像劇。主人公・代々木ジョニー役に抜擢されたのはSKY-HI率いるBMSGのオーディション企画「THE
LAST
PIECE」などで大きな注目を集める超新星・日穏(KANON)。少しずつ変化していく日常、出会いと別れを経て、大人になっていく青年を初演技とは思えない「絶妙さ」で快演している。ジョニーを取り巻く一癖も二癖もあるキャラクターをミスマガジン2023受賞者の6名(今森茉耶・松田実桜・西尾希美・一ノ瀬瑠菜・加藤綾乃・吉井しえる)やメンズノンノの専属モデルの高橋璃央らフレッシュな面々が生き生きと演じる。また、脇を固めるキャスト陣に瑚々、根矢涼香、前田旺志郎、安藤聖、マキタスポーツのほか、過去の監督作品のキャラクターも登場するのが恒例の木村聡志監督ワールド。今回は平井亜門(from『階段の先には踊り場がある』『このハンバーガー、ピクルス忘れてる。』)、綱啓永(from『違う惑星の変な恋人』)・中島歩(from『違う惑星の変な恋人』『このハンバーガー、ピクルス忘れてる。』)ら豪華キャストがゲスト出演!映画に変な花を添えている。
ちょっと天然で生真面目な高校生男子・代々木ジョニー(日穏)は、今カノ・熱子ちゃん(松田実桜)を怒らせてしまったり、スカッシュ部のクセ強メンバー・バタコさん(加藤綾乃)、神父さん(髙橋璃央)たちと部室で無駄話をしたり、引きこもり生活中の幼なじみ・神楽(一ノ瀬瑠菜)に会いに行ったり、マイペースな放課後を過ごしていた。しかし、スカッシュ部の熱血新人部員デコ(吉井しえる)の入部により突如スカッシュ部の活動が本格化したり、バイト先で出会った何やらワケあり女子の出雲さん(今森茉耶)と惹かれ合ったりするうちに、恋愛・友情・部活と少しずつジョニーの日常や周辺の事情が変化していく。そんな中、スカッシュ部の団体戦の日が近づいて来て…。
(上映時間:108分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
ジェイコブズ・ラダー
4Kレストア
上映時間未定
今では破格のカルトムービーと認められているが、正当な評価が定着するのには時間が掛かった『ジェイコブス・ラダー』。監督は『ナインハーフ』や『危険な情事』などを手掛けたヒットメーカーとして 80
年代を駆け抜けたエイドリアン・ライン。難解だと皆が匙を投げていたブルース・ジョエル・ルービンの脚本を得て、ストーリーテラー&ヴィジュアリストとしての天才性を発揮した。主演は、撮影時 31
歳のティム・ロビンス。息子役を無垢な笑顔で演じるのは、なんと『ホーム・アローン』で大ブレイクの直前、撮影時 9 歳のマコーレー・カルキン。
ベトナム帰還兵のジェイコブは、今はニューヨークの郵便局に勤め、同僚の恋人ジェジーと暮らしている。しかし最近になって、ベトナム戦争中に敵の襲撃を受けた凄惨な体験が悪夢となって蘇り、さらに身の回りに奇妙な出来事が次々と起こり始める。ベトナム時代の戦友もまた同じような悪夢や幻覚に悩まされていることを知り原因を探るジェイコブだったが、そこには驚愕の事実が待ち受けていた……。
(上映時間:113分)
上映期間未定
※火曜日、水曜日は休館(祝日の場合は営業し、翌平日が休館)
こんな事があった
上映時間未定
舞台は、東日本大震災から10年後の福島。原発事故で離ればなれになった家族と、青春を奪われた青年たちの姿をまざまざと映し出す。監督・脚本は、79年のデビューから監督作は5本と寡作ながらも、代表作『追悼のざわめき』(88年)など日本のみならず世界中の映画ファンから支持されている松井良彦。震災から1年後に訪れた福島の惨状を目の当たりにし、映画制作を決意。自らの足で何度も福島を訪れ、多くの取材とリサーチを重ね、オリジナルストーリーを書き上げた。構想から13年、美しいモノクロームの世界の中に、社会への痛烈な怒りと切実な祈りを込め、観るものの心を揺さぶる魂の映画が今解き放たれる。
主人公のアキラを演じるのは、是枝裕和監督『奇跡』(11年)で映画デビューにして初主演を飾り、以降、映画やドラマ、舞台を中心に俳優として着々とキャリアを積む前田旺志郎。アキラの友人・真一役には、18年に俳優デビュー後、篠原哲雄監督『ハピネス』(24年)で映画初主演を果たし、映画やドラマ、CMなど活躍の場を広げる窪塚愛流。期待の若手俳優2人の共演によって、行き場のない怒りを抱えた青年たちの感情がリアルに浮かび上がる。さらに、家族の再生に苦心する真一の父親・篤人役には、今の日本映像界を牽引する俳優、井浦新。さらに、柏原収史、波岡一喜、近藤芳正ら実力派俳優が集結。傷痕が深く残る福島の地で、それぞれの立場で苦しみもがく市井の人々の姿を露わにしている。
(上映時間:130分)