いつも川越スカラ座をご愛顧くださいましてまことにありがとうございます。
2013年、当館は映写機デジタル化の波によりデジタル映写機(以下DCP)を導入することを迫られましたが、賛助会員の皆様、クラウドファンディングにご参加いただいた皆様のご寄付、ご購入のおかげで無事DCPを導入、存続することができました。
そして10年が経ち現在2024年、DCPの寿命が近づいてまいりました。買い替えを余儀なくされており、費用は800万円です。
費用が1,000万になる見込みとなりました。(2024/5/19追記)
また昨夏の酷暑による映写室環境の悪化により、 DCPを守るための断熱工事を行いましたが、この1 0 年でD C P
の規格がかわり繊細な温度管理が必要になるため、これからさらに気温があがれば、さらなる断熱工事も予定されます。
政府の助成金は新規事業に対するものが多く、継続している既存の施設には適用されないことがほとんどです。
コロナ禍を乗り越えたばかりの全国のミニシアターが同じ問題に直面しており、資金難によって、閉館がまた相次いでおります。
2007年の一時閉館から復館して16年。まだまだ様々な映画を上映し続けていくために。
コロナ禍に助けていただいたばかりで重ね重ねのご支援をいただくことは
まことに恐縮でございますが、どうかお力添えをお願いいたします。
映写機を買い替えないとどうなるの?
令和7年に水銀ランプの製造が終われば光源の替えがなくなり、
映写が出来なくなります。
よって最短2年で閉館します。
<デジタル映写機費用 1,000 万>
現在スカラ座で使用しているデジタル映写機(以下、DCP)は2灯式
水銀ランプのものです。しかし令和7年に施行予定の水銀規制により、
ランプの製造中止が決まりました。同じものを買うことができなくなるの
で、かわりにレーザーモジュールを使用したDCPを購入する予定です。
レーザーのDCPは10年前の予算の倍以上の価格となっており、前回
のクラウドファンディングよりもさらに多額の資金が必要だとわかりました。
またレーザーは水銀ランプより温度管理が厳密なため、映写室の断熱
工事をしなくてはならず、さらなるコストがかかり、運営存続が困難な
状況が続いています。
<映写室断熱工事費用 40 万>
可燃性フィルム映写をしていた時代の名残により、当館の映写室は万
が一の火事の際に延焼を防ぐため、断熱材なしの全面コンクリートでし
た。
夏は暑さが天井からそのまま伝わり、酷暑の日はクーラーをフルパワー
稼働しても室温が35度を超える日もありました。
2023年8月に急遽一部グラスウールを入れる等断熱工事を実施しま
したが、外気温との差は5度にしかなりません。
今後、更に外気温が上がった場合を考慮し、映写室屋根の断熱コー
キングの実施とパワーの強いエアコンの導入を検討中です。
当初は10 年前と同じようにクラウドファンディングをすることも検討しました。しかし過去にクラウドファンディングを実
施した際に、事務コストと時間外労働の急激な増加により少人数のスタッフで対応しきれない問題が発生しまし
た。また賛助会員とは違い、税金の問題もあり、現実的に無理なく運営していける方法を検討中です。現在スカ
ラ座独自の方法で賛助会員以外にもご支援いただける方法を探っており、LINEスタンプやSUZURIというサイトを利用したグッズ販売なども行っております。
川越スカラ座は多くのお客様に愛されて、ここまでやってこられました。
明治38年に寄席として創業し、昭和61年の建て替えから現在に至るまで、
時代の荒波をこえてなんとかやってきた埼玉県最古の映画館、川越スカラ座です。
近年はこの古いいでたちにより、数々の映画や雑誌のロケやスチールにご利用いただき、
少しずつ補修しながらも町の映画館として、古い建物を活かし営業してきました。
また映画の上映のみならず、
ゲストを招いたイベントや観客参加型の上映など
さまざまな文化、思い出の蓄積の場として営業してまいりました。
これからもお客様と歩んでいくために、どうかお力添えをいただけましたら幸いです。
どうかご支援のほどお願いいたします。
お問い合わせ先
NPO法人プレイグラウンド
代表:舟橋 一浩(ふなばし かずひろ)
事務局:川越スカラ座 (窓口 飯島・成沢)
〒350-0062 埼玉県川越市元町1-1-1
MAIL:info@k-scalaza.com
TEL・FAX:049-223-0733
WEB:http://k-scalaza.com/